国立公園・乗鞍高原で体験する
サステイナブルな観光
絶滅の危機に瀕しているライチョウ、在来の山野草や高山植物を侵食する外来種、高齢化が止まらない地域。
このままでは乗鞍高原の美しさは失われてしまいます。温暖化が進めば、生態系を脅かすことになるでしょう。主要産業の観光を含む地域経済の低迷は、地域住民の暮らしや環境保全の担い手を失うことを意味します。
美しい風景を未来に残していくために私たちができることとは。
乗鞍高原は、2021年3月に環境省から日本第1号のゼロカーボンパークに登録されました。脱炭素化を目指し、サステナブルな観光地の先駆けとなるべく、有識者を招いたフォーラムの実施や、E-Bike ツーリズムの推奨など、少しずつ形になっています。決して容易い道のりではありませんが、2050年に向けて、排出する二酸化炭素ゼロの地域づくりを実現します。
中部山岳国立公園とは岐阜県と長野県の間にまたがる飛騨山脈を中心とした国立公園。乗鞍高原は中部山岳国立公園の南側に位置しており、登山やスノースポーツが盛んな地域です。ライチョウをはじめとして、自然豊かな乗鞍高原だからこそ見ることができる動物や高山植物があることも大きな特徴のひとつ。登山以外にも、観光地としての魅力は盛り沢山。トレッキングやサイクリング、星空鑑賞など、雄大な自然を活かしたアクティビティが待っています。
美しい自然の保護
乗鞍高原はスキーや登山など、自然を活かしたアクティビティが充実しています。しかし、降雪量の減少や外来種の侵食などの変化に直面しています。環境への配慮が、将来の観光資源の保護にも繋がります。
地域経済の持続
観光業が衰退すると、雇用にも影響が及びます。乗鞍高原で暮らす人が減ると、環境保全の担い手もいなくなります。サステイナブルな地域には、経済的な持続可能性も必要になります。
自然を守るためなら、観光客を増やさないほうが良いのでは?そう思うかもしれません。
しかし、自然を守る地域の暮らしを支えるためにも、観光業は重要な立ち位置を占めています。サステイナブルツーリズムとは、地域の自然環境を守りながら、地域経済を活性化させ、地域住民の暮らしを良くしていくといった、さまざまな視点から持続可能性を目指す観光のあり方のこと。乗鞍高原に住む人にとっても、訪れる人にとっても、サステイナブルツーリズムは必要なのです。
海外ではこんな取り組みも
グレートバリアリーフでは自然の状態を観光客に情報収集してもらっている(オーストラリア)
外来種の駆除
白樺の利活用
お山の恵みMAP
E-BIKEの貸し出し
地産地消
エコボトル促進
これらの取り組みをしているからこそ
お届けできる体験があります。
乗鞍の楽しみ方(モデルコース)
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乗鞍の水を給水
観光センターの給水スポットで水を補給
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主峰剣ヶ峰で登山
3,000m級の登山に挑戦。雷鳥観察ツアーも
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山岳景勝地 畳平へ
乗鞍岳シャトルバスに乗り畳平へ
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E-Bikeレンタル
二酸化炭素を排出しないエコな移動
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ランチにお蕎麦
乗鞍在来の品種を含む貴重なお蕎麦も
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滝を楽しむ
番所の大滝やパワースポット千間淵、善五郎の滝など自然を体感
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星空鑑賞
三本滝やまいめの池などのスポットから満天の星空を鑑賞
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温泉を堪能
乗鞍岳の自然の恵である温泉でリラックス
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お宿で休む
宿でゆっくり過ごして疲れを癒す
ここで紹介している観光地も含め、乗鞍の楽しみ方やモデルコースをまとめた
お山の恵みMAPをダウンロードいただけます。
乗鞍高原をミライへつなぐ
7つのエッセンス
のりくら高原ミライズとは乗鞍高原の理想像(ビジョン)やその達成に向けた基本戦略等をとりまとめたものです。ミライズをもとに、乗鞍高原で暮らす人々や、乗鞍高原の魅力に共感して訪れる人々が豊かになるような、持続可能な山岳観光地域を目指します。
公共交通機関をご利用の方
松本から電車とバスを利用することで乗鞍高原にアクセスできます。
(所要時間:約80分)
※上高地からもバスで1時間ほどでアクセスできます。